オン・メディテーション (by SriM) ① ー外の世界との社会的な関わりを通してのみ、心の働きを知ることができる。
『ヒマラヤの師と共に』の著者、SriMの最新作にして、本国で話題をさらった『On Meditation-オン・メディテーション』。
瞑想がこれだけ広く浸透しているにもかかわらず、情報が余りあるために、逆に雲をつかむような状態にある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本書は、ヨーガの伝統を踏まえながら、現代的な生活の中で瞑想に親しんで行く方法について、陥りがちな方向について、ユーモアを織り込みつつ、的確なガイダンスが繰り広げられています。
現在、蓮華舎では本書の邦訳版の内容について訳者の青木さんと精査を行っています。
本書内容について、これから随時、こちらでご紹介していきたいと思いますので、
どうぞ、ご期待下さい!
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【On Meditation 第7章 瞑想と日常生活】より、下記抜粋。
自分の心を観察して、思考の過程をたどっていくのも一つの瞑想の形です。観察を通して、自分の思考、行動や、限定された見方をより意識することになるからです。
このことに関して付け加えたい点があります。
あなたが内面を探求して、自分自身を知りたいと思うのであれば、世の中で生きながら取り組む以外の方法はありません。これは洞窟の中に一人で座っていても不可能なことなのです。もちろん、時には静かな場所でしばらく座るのも良いでしょう。しかし、洞窟が必要なわけではありません。自分の部屋のドアを閉めて、家族にしばらく邪魔をしないでほしいとだけ言えば、自宅もあなたのための洞窟になるのです。
心がどのような状態にあるか、どれだけ成長したか、どのような性質があるのか、状況にどのように反応するのか。
外の世界との社会的な関わりを通してのみ、これらの心の働きを知ることができます。これ以外の方法はないのです。
ですので、世の中で生きて仕事をしながらも、自分の思考や行動を常に観察することが大事です。繰り返しますが、これはとても重要なことです。
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