子育てなんかできない! 第10稿 《今さらですが子育てってなんですか?③》ゆっきぃ
『可愛いだけでも子どもは育つ?②』
こんにちはー!
2日続けてアップしてもらえるなんてめちゃくちゃ嬉しいです!
今日も読んでくださってありがとうございます!
さて、昨日お伝えしていた通り、今回は私の娘に『可愛いだけで子どもは育つのか』についての意見を求めた時の言葉と娘から載せてくれと懇願されたみなさんへのメッセージを綴ります。
『育てられる側』の娘がどんなことを語るのか、なかなかグサッとくる言葉かもしれません。
でも面白いですよー。
数日前、私は寮から帰って来た9歳の娘と一緒にお風呂に入っていた時に娘にふと質問をしたくなりました。
この原稿のことを日々考えていたからです。
私「あのさ、今ねママ『可愛いだけで子どもは育つ』と思うよーっていうことを書いているんだけどさ…」
こんな言葉で始まったお風呂での会話。
「ん?うんうん。」と娘は私の話にジッと耳を傾けます。
昔からママはばぁば(私の母)や目上の方たちによく「子どもは可愛いだけでは育たない」といわれ続けていた話し、そう言われて子どもを産むことに怖気づいていた話し、そんなこと言われたら産むのが怖くなっちゃうじゃんねーの話し、でもママは子どもを産みたかったから怖かったけど産んだんだの話し、そして今、ママは『子どもは可愛いだけでも育つ』と思っているんだという話しを私はなるべく簡潔にして娘に聞いてもらいました。
たくさんの人たちが「子どもは可愛いだけでは育てられないのよ。」と言うのだということも説明して、私は娘にこう尋ねました。
私「あのさ、Sちゃんは今『育てられる側』でしょ?ママは育ててるなんて思ってないんだけど一応その立場って意味ね。
Sちゃんは今のママの話しを聞いてどう思った?意見を聞かせて欲しいの。」
娘は少し「うーん…」と言いながら考え、こんな言葉からお話しが始まりました。。
娘「まぁさ、いろんな意見があるからどれが正しいなんてないんだけどさ…」
娘はいつだってこんな前置きから話をスタートさせます。
素敵です。
娘「でもさ、その『可愛いだけじゃ子どもは育てられない』って言ってる人たちはさ、子どもを甘やかすと将来人に迷惑をかけるような子になっちゃうって思ってるんだよ。きっと。」
娘は『可愛いだけじゃ子どもは育てられない』の中に『甘やかす』という要素が入っていると指摘しました。
そして「甘やかして育てると人に迷惑をかけるような子になってしまうと思ってるんだ」と導き出しました。
私はここまで聞いて「すげー!」と思いました。
ここでちょっと深堀り。
私「え?でもさ、ママはSちゃんのこと可愛いだけで育ってるって思ってるんだけど、Sちゃんは人に迷惑をかけるような子に育ってないし、ワガママばっかり言うような子になってないよね。それはどう思う?」
(↑親バカ要素が入ってるのはご勘弁を。笑)
娘「だからさ、みんな怖がってやってみてないから実際どうなるかわからないままなんだよ。
『可愛いだけで育つ』のを試すのが怖いからみんなやらないでしょ?だから結果を知らないんだよ。ママはやってみてるでしょ?だからSちゃんがこうなってることがわかったんじゃん。」
堂々とこんなことを言う我が娘に私は脱帽いたしました。
そして「ほんとにその通りだねーー!」と何度も頷きました。
私「Sちゃんはすごいなぁ!めちゃくちゃ参考になったよ!ありがとう。」
私は娘に笑顔でお礼を言いました。
すると、少し考えこんだ顔で娘がこう言いました。
娘「あのさぁ…もしできたらでいいんだけど、Sちゃんからのメッセージをその原稿に入れられるなら入れて欲しいんだけど…いいかなぁ。あ、もしできたらでいいんだよ。無理だったらいいよ。」
私はSちゃんのこの遠慮というか気遣いに弱いです。
なので「え?なになに?できるだけ入れるようにするよ!聞かせて!」と頼みました。
娘は真剣な顔で、そして大きな声で私をまっすぐに見てこんなメッセージを聞かせてくれました。
娘「あのさ…『みんな子どもの頃の気持ちを思い出して!』って伝えて欲しいの。これはあくまでもSちゃんの意見なんだけどね。でも子どもの頃の気持ちをみんな思い出したらわかると思うんだ。いや、でもね、これはSちゃんの意見だからわからないけどね!」
この娘からのメッセージには何が込められていると思いますか?
とっても良いメッセージだなぁと私は思います。
『大人』ってなんでしょうね?
私は世の中に本物の『大人』なんて存在しないと思っています。
『大人みたいな人』はたくさんいますが。
みんなが「大人ってこんな感じかなぁ…」と周りをキョロキョロ見回しながら生きているような気がしてなりません。
みんなが「これでいいのかな…」と思いながら必死で大人みたいになろうと生きているがゆえに、いつの間にか「子どもの頃の気持ち」を忘れてしまっているのではないかな、と。
Sちゃんは普段あまり見たことがないくらいの真剣な顔でこのメッセージを口にしました。
私「わかった。すごくいいメッセージだね。ところでさ、Sちゃんはママとパパに甘やかされてるって感じているの?」
私は笑いながらSちゃんに聞いてみました。
娘「え?すっごく思ってるよー!ママとパパはSちゃんのこと甘やかしすぎなんだよー!!
…まぁ…嬉しいんだけどね。でもこんなに甘やかしてていいのかなぁ?って思う時もあるよぉー!」
ぶふふふ!!
なんてしっかりした子なんでしょう。笑
私は娘を甘やかしている自覚は…
…ほんの少ししかありません。笑
いつだって娘と対等な関係でいようと努めています。
(未熟者なので気を抜くと所有物化してしまいそうなので『努めて』います。)
そして私と亮一さんは割と子どもの頃に感じた気持ちをシェアしています。
私たち夫婦は『大人』ってどんな人かわからないし、ましてや『大人みたいな人』にもなれない夫婦です。
いつだって「自分の人生に責任をとろう」としています。
そんな私たち夫婦は娘を心から愛しいと感じながら、だからこそこの子の人生はこの子のものなんだということに気付いていきたいと思っています。
さて、『子どもは可愛いだけでも育つよ』の意味が伝わったでしょうか。
娘のSちゃんが何度も言っていたようにこれはあくまで私の意見であり、Sちゃんの意見からのメッセージです。
これが少しでも子育て中の方の心に響くものであったなら嬉しいです。
子育て中ではない方にも何かしら響いたなら嬉しいです。
2日間に渡って最後まで読んでくれてありがとうございます!!
読んでくださったことがめちゃくちゃありがたいです!!
ではまた来月お会いしましょう。
次は何を書こうかな。