現在インドでは全土封鎖が続いており、世界でも初期から最も厳しい規制のもとで新型コロナへの対策が取られています。
現状を受けて、SriM氏の母体であるサットサンガファンデーションは、サットサンガ(集まり)をオンラインで世界に向けて放映しています。
オンラインサットサンガ「Wisdom Series」3/26放映分から、
On Solitude ーひとりであること、静かであること についてをお届けします。
(以下、一部抜粋)
---------------------------------------------------------------------
今はまず第一に、WHOのガイドラインに従ってください。
それが身体的にすべきことです。
そして、いま「外に行けない」ということはある意味において、素晴らしい機会になりえます。静かに家の中に座り、自分と向き合うことができます。
たとえあなたが家の中に静かに座っていても、気を散らすものは他人や外側からくるものだけではなく、あなたの内からも来ることがわかるでしょう。
あなたがこれまでに学んできたこと、そういったものからの条件付け、良い経験、悪い経験、記憶、それらがあなたを「ひとり」にはしないのです。
心は敵にも味方にもなります。内にこもって全ては静かであるのに、心がお話をし続けていたら、それは「静か」になるのでしょうか? 心の中の絶え間ないおしゃべりがあなたを苦しめます。
そういったものから完全に自由になれることなどあるだろうかと思うかもしれませんね。まずは、それから自由にならなければいけないと気づくことが最初のステップです。そして、心の中にある条件づけを解除すること、印象をきれいにしていく必要があります。全ての印象がなくなり生まれた時の心の状態になったとしても、この世で生きていけるのです。
静けさ、ソリテュードは、孤独とは異なります。この静けさは心の状態なのです。そして、外にいても内にいても変わりようがないのです。隠遁したとしても心が騒がしければ意味もありません。
もっとも、今は中にいるべきです。外に出ることはあなただけなく、他の人にも危険をもたらすからです。
家の中でじっとしてください。ひとりであること/静けさーソリテュードと手を握り合ってください。心を条件づけから解除すること。それにはテクニックがあります。
あなたの心が本当に没入できることをしてみてください。瞑想でも音楽でも絵でもいいのです。静けさは、素晴らしいのです。音楽を聴くことでも、絵を描くことでも、心が没入することをしてみてください。そしてこの静けさは、今見つけたら、この事態が収束したとしても残り続けます。
「静けさ」から得られる悦びを阻害しているのは、心のノイズです。そこに気付かなければなりません。
静けさは、ひとりであることは、すばらしいのです。決して孤独ではありません。
それからもう一つ。
今、銀行の預金はあなたに何かをしてくれるわけではありません。しかし、銀行に1銭も預金がない人たちと分かち合おうとすることはできます。
今このウィルスのために苦しんでいる人がたくさんいます。この惨禍によって苦しみの増大する人たちが大勢出てきています。
分かち合うのです。
分かち合うということは、私たちが他と共にあり、他と何も違いがないのだという理解に至らせてくれるのです。幸せも苦しみも皆共通にあるのです。
できる限りで良いのです、助け合い、分かち合いましょう。
銀行がお金を他のために拠出してくれることはないでしょう。それができるのは「私たち」なのです。
終わる前に一つだけ言わせてください。
OMという音、唱えることでも、聞くことでも良いですが、OMの音はあなたを静けさへと連れて行きます。そしてついには、OMの音すらも消えます。そして「空」に至ります。空は「無」ではなく「全て」のエッセンスです。「0」です。ゼロは無ではないのです。
意識が何の制約も受けずに拡大していることが「空」です。それは、プールナ=完全です。
イライラせず、リラックスして、心を平安に保つこと。OMの静けさを感じてください。
そして、今は自他を危険にさらさないよう、全ての規制に従うことが必要です。